L‐テアニン（以下テアニン）は、緑茶に多く含まれるアミノ酸の一種です。お茶の旨みや甘みに関係している成分で、特に玉露や抹茶に多く含まれています。

テアニンを摂取すると、脳がリラックス状態にあるときに出るα波（アルファ波）が増加することが分かっています。つまりテアニンには、心身をリラックスさせ、ゆったり落ち着いた気分にさせる働きがあるということ。そのため、睡眠の質を改善させます。　また、さまざまな研究により、集中力の持続や緊張の緩和などにも効果があることが明らかになっています。

【テアニンの主な働き】

• 睡眠をサポート
• 脳の興奮を抑えて神経を落ち着かせることで、寝つきが良くなり、快適な睡眠が得られることが分かっています。
•  

• リラックス・ストレス解消
• 脳波を調べる実験では、リラックスしたときにあらわれるα波が増加することが明らかになっています。
•  

• 集中力を高める
• 単純作業を続けた場合の集中力が持続したり、大事な場面での緊張が緩和されてパフォーマンスが向上したりすることが分かっています。
•  

20～36歳の健康な男性22名に、寝る1時間前にテアニン200mgを6日間摂取してもらった実験で、起床時の疲労感や眠気が軽減されるなどの睡眠改善効果が明らかになっています。

• テアニンを摂取した人は、摂取していない人（プラセボ）と比べ、
• 〇 寝つきがスムーズになった
• 〇 睡眠中に覚醒する時間が減少した
• 〇 起きたときの睡眠に対する満足感が向上
• などの睡眠改善効果がみられました。

テアニンを多く含む玉露や抹茶などの高級茶を１日に何杯も飲むのは大変なことですよね。また、お茶にはテアニンの作用と相反する興奮作用や覚醒作用を持つカフェインも含まれているため、お茶だけでテアニンの持つ効果を実感することはなかなか難しいかもしれません。サプリメントなどを上手に活用して、効率よく摂取したいものです。